令和4年度が始まりました。介護業界では、様々な改革が始まろうとしているのご存じですか?
国が今考えていること
① 【高齢者介護にかかわる費用を抑制】
具体的には、ご利用者さんがサービスを利用しようとするとかかる費用の負担率を1割から原則2割以上にしたいことや、要介護1と2の利用者の方を軽度者と認定し、各市町村で管轄している総合事業に移行させたいこと、ケアマネさんが作るケアプランは今までは全額公費での負担だったものが利用者負担を徴収したいこと、福祉用具だけサービス内容に入っているケアプランは請求ができない等などです。これは、介護職員の処遇を改善するために今年から賃上げが始まっていくのですが、その予算を利用者さんや事業者に負担を強いるという考え方ですね。
② 【ICT化】
介護職員が現場で行う事務作業の負担の軽減等。作業効率を上げていくことでより少ない人員で多くの利用者の方のケアにあたっていくという目的です。具体的にはタブレットを使用しての記録など帳票の管理やロボットが簡単な業務を行う等があげられます。
③ 【介護事業所の大規模化】
企業間の吸収と合併のことです。国は小規模な事業者が乱立していることを問題視しています。小さな企業では適正な運営や人材確保が難しく、事業規模が大きくなることで効率的な運営ができるようになることを目的としています。
全てに共通していえることは、今後の介護の問題をコストととらえていることですね。ただこのような国の方針は変わることはないと思います。
我々のような規模の小さな会社はとにかく工夫するしかありませんね。普通に運営していてはいつかは淘汰されていきます。2000年から10年間くらいは普及期と言われる時期で事業者は潤っており、様々な業界から介護業界に参入がありました。2010年以降少しづつ淘汰期に突入しています。
介護保険1本に頼る運営をやめることや、人が辞めていかないマネジメントの手法を考えることや、国の方針に沿った形でICT化を早期に進めること等 変化なくして小規模介護事業者は生き残ることができないと考えています。
ちなみに弊社は来年度にICTへの移行と、介護保険以外の業態にチャレンジします!
粘って、粘ってこの時代を生き抜きたい所存であります。